⑴ 予 防 接 種
感染症予防のために行われる予防接種は、平成13年11月7日予防接種法の改正があり、対象疾病が
「一類疾病」と「二類疾病」に類型化され、平成25年に一類、二類疾病という呼称は、A類、B類疾 病に改正された。A類疾病は百日せき・ジフテリア・破傷風・ポリオ・麻しん・風しん・日本脳炎・
結核・Hib感染症・肺炎球菌感染症(小児のかかるもの)・水痘・B型肝炎・子宮頸がんワクチン(HPV)
である。B類疾病はインフルエンザ(高齢者)・肺炎球菌感染症(高齢者)である。ポリオの予防接種 は平成24年9月に、生ワクチンから不活化ワクチンに切り替わり、集団接種から個別接種へ移行した。
さらに、平成24年11月からは4種混合ワクチンが定期接種に導入された。また、平成25年4月からは、
平成23年1月11日より任意予防接種として実施していた、ヒブワクチン・小児用肺炎球菌ワクチン・
子宮頸がんワクチン(HPV)が、平成26年10月からは水痘ワクチンが、平成28年10月からはB型肝 炎ワクチンが定期予防接種に移行した。
なお、宇治市が実施するA類疾病の予防接種料の個人負担は無料である。B類疾病のインフルエン ザは1,500円、肺炎球菌は2,500円の自己負担であるが、生活保護世帯、市民税非課税世帯に属する者は、
無料である。
表 7 -43 平成28年度
予防接種 標準的な接種方法 会 場 実施期間 接種人数(人)
集団接種 BCG 生後1歳未満で1回接種
(接種推奨月齢)生後6か月
健やかセンター
(保健・消防
センター) 毎 月 1,310
個別接種 協力医療機関 通 年 8
個別接種
不 活 化 ポ リ オ
1期初回 生後3か月以上~ 90か月未満、20 ~56日までの間隔をおいて3回接種 追 加 生後3か月以上~ 90か月未満で1回接種 (初回(3回目)の終了から、12か月 ~ 18か月までの間隔をおいて接種)
協 力 医 療 機 関 に て 実 施
通 年 133
4 種 混 合 ジフテリア 百 日 せ き 破 傷 風 不活化ポリオ
1期初回 生後3か月以上~ 90か月未満、20 ~ 56日までの間隔をおいて3回接種 追 加 生後3か月以上~ 90か月未満で1回接種 (初回(3回目)の終了から、12か月 ~ 18か月までの間隔をおいて接種)
通 年 5,376
3 種 混 合 ジフテリア 百 日 せ き 破 傷 風
1期初回 生後3か月以上~ 90か月未満、20 ~ 56日までの間隔をおいて3回接種 追 加 生後3か月以上~ 90か月未満で1回接種 (初回(3回目)の終了から、12か月 ~ 18か月までの間隔をおいて接種)
通 年 0
2 種 混 合 ジフテリア
破 傷 風 2期 11歳以上~ 13歳未満で1回接種 通 年 972 麻 し ん 風 し※1
ん混合(MR)
1期 生後12か月以上~ 24か月未満で1回接種
2期 小学校就学前の1年間で1回接種 通 年 2,849 麻しん※1 1期 生後12か月以上~ 24か月未満で1回接種
2期 小学校就学前の1年間で1回接種 通 年 0
※1 1期 生後12か月以上~ 24か月未満で1回接種 通 年 0
平成28年度
個別接種
日 本 脳 炎
(標準年齢)
1期初回:36か月以上~ 90か月未満、6 ~ 28日までの間隔をおいて2回接種 1期追加:36か月以上~ 90か月未満で1回接種 (初回(2回目)の終了から、おおむ ね1年の間隔をおいて接種)
2期:9歳以上~ 13歳未満で1回接種
協 力 医 療 機 関 に て 実 施
通 年 6,153
ヒ ブ
生後2か月以上~ 5歳未満
(初回接種開始)
生後2か月以上7か月未満の場合(標準年齢)
初回 27 ~ 56日(医師が認める場合 は20日)の間隔をおいて3回接種 追加 初回(3回目)の終了後、7 ~ 13 か月までの間隔をおいて1回接種
(初回接種開始)
生後7か月以上12か月未満の場合 初回 27 ~ 56日(医師が認める場合 は20日)の間隔をおいて2回接種 追加 初回(2回目)の終了後、7 ~ 13 か月までの間隔をおいて1回接種
(初回接種開始)
1歳以上5歳未満の場合 1回接種
通 年 5,209
小 児 用 肺 炎 球 菌
生後2か月以上5歳未満
(初回接種開始)
生後2か月以上7か月未満の場合(標準年齢)
初回 生後24か月に至るまでの間 (標準的には生後12か月まで)
に27日以上の間隔をおいて3回接種 追加 生後1歳以降、初回(3回目)
終了後、60日以上の間隔をおい て1回接種(標準的として生後 12か月~ 15か月の間に行う)
(初回接種開始)
生後7か月以上~ 12か月未満の場合 初回 生後24か月に至るまでの間 (標準的には生後12か月まで)
に27日以上の間隔をおいて2回接種 追加 生後1歳以降、初回(2回目)
終了後、60日以上の間隔をおい て1回接種(標準として生後12 か月~ 15か月の間に行う)
(初回接種開始)
1歳以上2歳未満の場合
60日以上の間隔をおいて2回接種
(初回接種開始)
2歳以上5歳未満の場合 1回接種
通 年 5,230
水 痘 生後12か月以上36か月未満で2回接種
(生後12 ~ 15か月に至るまでに1回目の接種を
行い6~12か月までの間隔をおいて2回目を接種) 通 年 2,547
B 型 肝 炎
1歳未満で3回接種
1回目は生後2か月以降に接種
2回目は27日以上の間隔をおいて接種 3回目は1回目の接種から139日以上の 間隔をおいて接種
通 年 2,082
平成28年度
個別接種
高 齢 者 等 インフルエンザ
65歳以上の者で1回接種
60歳以上65歳未満の者であって、心臓、
腎臓又は呼吸器の機能に自己の身辺の 日常生活が極度に制限される程度の障 害を有する者及びヒト免疫不全ウィル スにより免疫の機能に日常生活がほと んど不可能な程度の障害を有する者で 1回接種
10月20日~
12月28日 24,201
子 宮 頸 が ん
( H P V )
小学校6年生年齢相当~高校1年生年 齢相当の女性
(標準)・6か月間に3回接種
通 年 6
高 齢 者 用 肺 炎 球 菌
年度内に65歳・70歳・75歳・80歳・
85歳・90歳・95歳・100歳になる者の うち過去に高齢者用肺炎球菌ワクチン 予防接種を受けたことがない者で1回接種 60歳以上65歳未満の者であって、心臓、
腎臓又は呼吸器の機能に自己の身辺の 日常生活が極度に制限される程度の障 害を有する者及びヒト免疫不全ウイル スにより免疫の機能に日常生活がほと んど不可能な程度の障害を有する者の うち過去に高齢者用肺炎球菌ワクチン 予防接種を受けたことがない者で1回接種
通 年 5,488
※1 麻しん風しん混合ワクチン、麻しん、風しん予防接種の3期・4期は麻しん排除計画に伴い平成 24年度で終了。
⑵ 献血推進事業
平成 15 年 7 月 30 日に施行された血液製剤の安定供給をめざす「国内自給の確保」を基本理念とし た「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」において、国内自給に向けた献血に対する 国民への理解促進、並びに血液製剤の使用適正化の推進が国の責務となり、併せて献血推進の主体 が行政にあることが明確にされた。
今日、交通事故や輸血を必要とする疾病の増加により、血液の需要がますます高まり、医学の進 歩に伴う肝臓移植等、一度に多くの血液が必要とされる一方、本格的な少子高齢社会を迎える中で、
現在の献血者比率がこのまま推移すると、救急救命医療に重大な支障をきたすおそれがある。
宇治市においては、献血推進協議会を中心に市民、市内事業所、民間団体の協力を得、献血事業 の推進に努めているが、今後、輸血用血液の安定した確保とともに、より安全性の高い血液の確保 をめざした献血思想の普及・啓発活動が求められている。
移動採血車配車箇所 5 箇所 10 回
献血者受付数 719 人(平成 28 年度)
採血者数 628 人(平成 28 年度)
内 400ml 605 人
{ }
⑶ 母子保健事業
母性・乳幼児の健康を守る施策として、パパママスタート事業や妊婦健康診査、新生児訪問、3 か月児健康診査、10 か月児健康診査、10 か月児経過健康診査、1 歳 8 か月児健康診査、3 歳児健康診査、
離乳食教室、乳幼児相談、発達相談、親子あそびの教室、幼児期後期フォロー教室を実施し、疾病 や異常の早期発見、早期対応に努めるとともに、適切な指導のもとに母性や乳幼児の健全育成を図っ ている。妊婦健康診査受診券の交付は、平成 21 年度より、14 回分の交付となっている。
⑷ 結核予防対策
結核予防及び結核患者の早期発見のために、65 歳以上の市民を対象に、検診車で巡回する集団検 診として胸部レントゲン検査を実施している。
⑸ 宇治市保健・消防センター
乳幼児から高齢者までの健康づくりの支援と保健福祉の増進を図り、市民の安全・安心を確保す る総合的な保健・消防・防災対策施設として業務を行っている。
表 7 -44 平成28年度
区 分 母子健康手帳発行数 延べ受講者数 備 考
パパママスタート 1,353人 689人 延べ受講者数は妊婦以外のパパや 先輩ママ、祖父母なども含む
表 7 -45 平成28年度
区 分 対 象 者 数(人) 受 診 児 数(人) 受 診 率(%)
3 か 月 児 健 康 診 査 1,301 1,286 98.8
離 乳 食 教 室 242
10 か 月 児 健 康 診 査 1,346 1,268 94.2
10 か 月 児 経 過 健 診 116
1歳8か月児健康診査 1,400 1,347 96.2
3 歳 児 健 康 診 査 1,447 1,380 95.4
乳 幼 児 相 談 1,929
発 達 相 談 1,131
親 子 あ そ び の 教 室 651
幼児期後期フォロー教室 210
表 7 -46 平成28年度
対 象 間接撮影受診者数 結 果
異常なし 要精検
65歳以上市民 2,448人 2,448人 0人
施設の概要
① 宇治市休日急病診療所
(目 的) 休日等において急に医療を望まれる市民に対し、応急的な診療を行う。
(診療科目) 内科、小児科、歯科
(診 療 日) 日曜日、国民の祝日、振替休日、年末年始(12 月 31 日、1 月 2 日及び 1 月 3 日)
ただし、歯科は 12 月 29 日、30 日も診療あり。
(受付時間) 午前 9 時 30 分~ 11 時 30 分 午後 1 時~ 4 時 30 分 (医療体制)
・医師 1 名(時期により 2 名)
・歯科医師 1 名( 〃 ) ・薬剤師 1 名( 〃 ) ・看護師 1 名( 〃 ) ・歯科衛生士 1 名( 〃 ) ・事務員 3 名
(利用状況)
・科目別受診者
・市内、市外別受診者数
② 宇治市健やかセンター
(目 的) 市民の健康の保持及び増進を図る事業を行う。
(事 業) 集団健(検)診:乳幼児健診、胃がん検診、肺がん・結核検診 健康相談:乳幼児相談、発達相談、成人健康相談
健康教育:パパママスタート、成人健康教室、離乳食教室
表 7 -47
名 称 単独併設の別 所 在 地 建物の構造 保健側(公共用部分)面積 休 日 急 病 診 療 所
歯科サービスセンター 健 や か セ ン タ ー
併 設
消 防 ・ 防 災
宇 治 市 宇 治 下 居 13 - 2
鉄筋コンクリート
5階建 床延 3,573.32㎡
表 7 -48 平成 28 年度 単位:人
医 科
歯 科 合 計
内 科 小 児 科 そ の 他 小 計
738 968 274 1,980 448 2,428
表 7 -49 平成 28 年度 単位:人
医 科 歯 科 計
市 内 市 外 市 内 市 外 市 内 市 外
1,706 274 317 131 2,023 405